個人面接法
個人面接法とは、調査員が調査相手本人に直接に面接し、調査票に従って質問をし、それに対する調査相手の回答を、調査員が調査票に記入する方法である。
典型的な個人面接法の仕方を、順を追って説明する。
- 調査相手の自宅に、調査の数日前に届くように、調査への協力依頼状をあらかじめ郵送しておく。
- 調査員は指定された日に、指定された調査相手を訪問して、調査の趣旨を説明し調査への協力を依頼する。
- 調査への協力についての了解が得られたら、面接による調査を開始する。面接の場所に他人が同席すると、調査相手の回答に影響するおそれがあるので、調査相手本人と一対一で面接する。
- 調査員は、調査票の指定に従って、質問を読み上げる。調査相手に調査票を見せないようにする。
- 調査相手は、質問に回答する。その際手渡されたリストの中から該当する回答を選ぶ。回答は指定によって、'一つ''二つまで''いくつでも'などの場合がある。質問によってはリストを用いずに自由に意見を述べる場合がある。
- 調査員は、調査相手の回答をきき、そのまま調査票に記入する。
- 全部の質問への回答が終了したら、調査への協力に感謝の意を表し、謝礼品を渡す(場合によっては、事前に渡すこともある)。
このような個人面接法の最大の特徴は、調査の企画者と調査相手との間に調査員が介在することであり、調査員しだいで、調査がよくも悪くもなる。調査の信頼性を高めるため、調査員の訓練や教育をする。質のよい調査員を採用し育成することが、個人面接法にとって最も大事なことになる。