映画「理由なき反抗」
往時のアメリカの若者のアイドルだったジェームズ・ディーンが「理由なき反抗」で演じた「チキン・ゲーム」(車の暴走による肝試し)は勇気の戦いである。「勇気」と言っても無茶と紙一重であるが、無茶にも戦略が必要である。単に無茶なら文字通り死んでしまう。だから、無茶は「戦略」としての無茶なのである(皮肉なことにジェームズ・ディーン自身、車の暴走中死んだ)。
つまり、「ゲーム」とは楽しむものではあるが、戦略思考のブレーン・エクササイズ(練習)に他ならない。
1 甲の得は乙の損
- ミニマックス原理
- 状況の均衡:ガップリ四つ
- 戦史ゲーム
- ゲーム理論的状況
- 実際の経過
- 「意図」対「能力」
2 共同の利益
- 囚人のジレンマ
- 私はユダではない:湾岸戦争の遠因
- 恋愛とゲーム
- チキン・ゲーム:最近のクロウト筋
- 第一案:シンクタンク「ロラン・チャット社」の単純比例案
- 第二案:ゲーム理論の「交渉のコア」案
- 第三案:各プレーヤーの「シャプレー値」案
4. 戦略の信憑性
- 「教授」対「学生」の試験ゲーム:学生諸君、注意
- 「市長」対「河川敷居住住民」:お役人、注意。住民も
- 「援助疲れ」の「小切手外交」のゲーム:ODAのムダ
- 「考えられないことを考える」――核抑止の平和