第2章 社会ゲームの戦略

チキン・ゲームの主人公は、無茶な若さがあった。

映画「理由なき反抗」

「戦略論ゼミナール」


 往時のアメリカの若者のアイドルだったジェームズ・ディーンが「理由なき反抗」で演じた「チキン・ゲーム」(車の暴走による肝試し)は勇気の戦いである。「勇気」と言っても無茶と紙一重であるが、無茶にも戦略が必要である。単に無茶なら文字通り死んでしまう。だから、無茶は「戦略」としての無茶なのである(皮肉なことにジェームズ・ディーン自身、車の暴走中死んだ)。

 つまり、「ゲーム」とは楽しむものではあるが、戦略思考のブレーン・エクササイズ(練習)に他ならない。

1 甲の得は乙の損

2 共同の利益

3 私の取り分の最終案

4. 戦略の信憑性

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