第4章 社会データのサイエンス

国家という巨大組織にともない、政治の術として統計も成立

映画「エリザベス」


 かつて国家は君主の「持物」だった。いくらわがままな君主でも、自分の持物だとすると、これをうまくマネージするのが、常識ある人。だから、君主も国を滅ぼさぬよう、よく知恵者を周りに集めて、わりと自国の現状を知っていた。これが「統計」の始まりである。現代でも「統計力」のない人は、全体を誤りやすい。

1 データで語る確実さ

2 平均と相関関係

3 クロス表の効用

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