本書の執筆に用いた文献を掲げる.各章とも基本事項の解説は, おおむね「一般」の分類の文献によったが,
各章ごとの参考文献はとくに詳しい内容の解説のためである.
順序は和書(訳書を含む), 洋書の順とし, おおむね易から難へ配置した.外国雑誌論文は程度が高いので,
初学者よりは専門家向けとして引用した.程度が特に高いものは, 紙幅の関係で本文でも触れていない.本書からさらに発展したい人,
あるいは本書を教材に用いて教育・研修に携わりたい方々のためである.なお, 今後刊行される書籍などの追加は著者のWeb サイトにてサポートする予定である.
松原望・小林敬子(2007)『数学の基本 やりなおしテキスト』(ベレ出版)
齋藤正彦(2003)『はじめての微積分(上・下)』朝倉書店
D.A. ハーヴィル(伊理正夫監訳)(2007)『統計のための行列代数: 上・下』シュプリンガー・ジャパン
[松原]は初歩の初歩からの解説で, 統計にかかわらず社会人の数学をめざす.[齋藤]は定評あるテキストの普及版で簡潔で親しみやすい.[ハーヴィル]は近著で, 網羅的かつ標準的内容.
松原望(1996)『わかりやすい統計学』丸善
ホーエル(村上正康, 浅井晃訳)(1981)『初等統計学』培風館
東京大学教養学部統計学教室編(1991)『統計学入門』東京大学出版会
東京大学教養学部統計学教室編(1992)『自然科学の統計学』東京大学出版会
小島寛之(2006)『完全独習 統計学入門』ダイヤモンド社
松下嘉米男(1955)『統計入門』(第2 版)岩波書店
柳井晴夫, 岩坪秀一(1976)『複雑さに挑む科学』講談社ブルーバックス
林周二(1988)『基礎課程 統計および統計学』東京大学出版会
朝香鉄一(1959)『品質管理のための統計的解析』日本規格協会
平野勝臣, 高橋宏一, 脇本和昌(1975)『大学教育・統計学要論』共立出版
村上征勝(1985)『工業統計学』朝倉書店
スネデカー, コクラン(畑村又好, 他訳)(1952)『統計的方法(第6 版)』岩波書店
中村隆英, 新屋健精, 美添泰人, 豊田敬(1984)『統計入門』東京大学出版会
藤本熙(1985)『初等統計学講義』第三出版
柳川尭(1990)『統計数学』近代科学社
佐伯胖, 松原望編(2000)『実践としての統計学』東京大学出版会
竹内啓(1973)『数理統計学の方法的基礎』東洋経済新報社
竹村彰通(1991)『現代数理統計学』創文社
岸野洋久(1992)『社会現象の統計学』朝倉書店
丹後俊郎(2000)『統計モデル入門』朝倉書店
細野助博(2005)『政策統計』中央大学出版部
W.B. バイロン( 医学統計研究会訳)(1995)『医学統計解析入門』MPC
Kottegoda, N.T. Rosso, R( 1997) Probability, Statistics, and Reliability for
Civil and Engineers, McGraw Hill.
Matthews, D.F., Farewell, V.T(. 宮原英夫, 折笠秀樹監訳)(2005)『実践医学統計学』朝倉書店
[松原]は文系の入門書として知られる.[ホーエル]は超ロングセラー.[東京大学教養学部統計学教室編]の2 冊はきめ細かく, 信頼できるロングセラー.[松下]はあっさりしているが味わい深い.[小島]は思い切って本質のみをとりあげ, 実践的実例で説明する点で異色.[林]もテキパキとわかりやすく書いてある好著.[朝香]も平易だが, 入手可能か.[村上]は応用にすぐれる.[スネデカー]は世界的名著.[中村]は経済系だが, 配慮が行き届いている.[平野]は万遍なく書かれているが, やや平板.ただし手堅い.[佐伯]は統計学のホンネや現実を語っていて, ユニークで膝を打つ.[竹内][竹村]は正統の数理統計学を扱う.前者は研究的.[藤本]は原理的で学説史もあり行き届いている.[丹後][柳川]は専門的.[柳井]は入門導入としてよく読まれている.[細野]は文科系統計学への中級入門書だが, 統計理論的にも行き届いている.[岸野]はモデルの考え方の好著.[バイロン]は医学統計学の概説書として選んだ.[Kottegoda]は環境も扱うバランスとれた名著.環境統計学の成書は意外に少ない.[Matthews]は医学統計の研究者向けの基礎書としてまんべんなく理論を扱った信頼できる好著.
D. サルツブルグ(2006)『統計学を開いた異才たち』日本経済新聞社
鈴木義一郎(2005)『はじめて学ぶ基礎統計学』森北出版
田栗正章, 藤越康祝, 柳井晴夫(2007)『やさしい統計入門・視聴率調査から多変量解析まで』講談社
松原望編(2005)『統計学100 のキーワード』弘文堂
栗原考次(2005)『データの科学』放送大学教育振興会
石田正次(1977)『データ解析の基礎』森北出版
鳥居泰彦(1994)『はじめての統計学』日本経済新聞社
C. R. ラオ(藤越康祝, 柳井晴夫, 田栗正章訳)(1993)『統計学とは何か』丸善
長畑秀和(2000)『統計学へのステップ』共立出版
蓑谷千凰彦(1997)『統計学のはなし』東京図書
吉村功(1984)『平均・順位・偏差値』岩波書店
脇本和昌(1984)『統計学−見方・考え方』日本評論社
吉岡茂, 千歳壽一(2006)『地域分析調査の基礎』古今書院
山元周行(1964)『統計学要論』明文書房
林知己夫, 鈴木達三, 赤池弘次(1986)『統計学特論』放送大学教育振興会
R.K. リーグルマン, 他(森田茂穂, 新見能成監訳)(1999)『医学論文を読む』(第2 版)メディカル・サイエンス・インターナショナル
イアン・ハッキング(石原英樹, 重田園江訳)(1999)『偶然を飼いならす』木鐸社
いずれも, 統計学へのいざないという面をもち, おおむね, レベルも同等である.[ハッキング]は統計学史として地位は不動.[ザルツブルグ]は最近の好著.学説史らしくないくだけた内容.[田栗][藤越]はともに知的内容で, 意外とレベル高い.[松原]は日常から入る好著.[栗原][長畑][脇本]はいずれも手際よくまとめた応用からの入門書.[吉村]も奥深い.[鳥居]は経済系だが, シンプルさが真骨頂.[鈴木]は計算の仕方がなかなか名人芸.[吉岡]は環境, 地域統計学として勧めたい.[林][山元][石田]いずれも統計学の本質にふれる.[蓑谷]も幅広さと着実さが特色.[リーグルマン]は米書の訳だが, med, co-med が知っておくべきことが盛沢山.
林周二(1973)『統計学講義』丸善
豊川裕之, 柳井晴夫(1982)『医学・保健学の例題による統計学』現代数学社
久米均, 飯塚悦功(1987)『回帰分析』岩波書店
村上柾勝, 田村義保(1988)『パソコンによるデータ解析』朝倉書店
杉山高一, 牛沢賢二(1984)『パソコンによる統計解析』朝倉書店
東京大学教養学部物理学教室編(1993)『物理実験(全訂新版)』学術図書出版社
永田一清, 飯尾勝矩, 宮田保教編(1989)『基礎物理実験』東京教学社
大澤敏彦(1997)『測定論ノート』裳華房
N.C. バーフォード(酒井英行訳)(1997)『実験の精度と誤差』丸善
Pentz, M., Shott, M.(1988)Handling Experimental Data, Open University Press.
データの平均, 分散, 標準偏差, 相関係数の計算から, 統計学を組み立てる章で,最近はこのアプローチは心持ち少なめ.[林]は「一般」の[林]と同じく, わかりやすく扱う(ただし絶版).計算を中心とするのが[村上], [ 杉山].ただし計算だけではなく, その意味も考えながら.[久米]はそれである.測定, 観察からスタートするのはさらに根源的で, [東京大学教養学部物理学教室編]以下はそれである.
広津千尋(1982)『離散データ解析』教育出版
Agresti, A.(1990)Categorical Data Analysis, John Wiley & Sons.
Christensen, R.(1990)Log-Linear Models, Springer-Verlag.
Fienberg, S. E.(1977)The Analysis of Cross-Classified Categorical Data( 2nd
ed.), The MIT Press.
Haberman, S. J.(1974)The Analysis of Frequency Data, Univ. of Chicago Press.
Kleinbaum, D. G., Kupper, L. L., Morgenstern, H.(1982)Epidemiologic Research,
Van Nostrand Reinhold.
Fleiss, J.F.(1981) Statistical Methods for Rates and Proportions John Wiley &
Sons.
Mantel, N., Haenszel, W. Statistical Aspects of the Analysis of Data from
Retrospective,
Studies of Disease, Journal of the National Cancer Institute, 22,719−748.
クロス表はやや深く専門的, 見かけより分析は難しい.[広津]は専門書.対数線型モデルはレベルが高いが, 日本には成書少なく, 洋書が多い.[Fienberg]も有名.[Mantel]は今や生存時間分析(第12 章)でスター的存在.
東京大学教養学部統計学教室編(1991)『統計学入門』東京大学出版会
鈴木雪夫(1987)『統計学』朝倉書店
河田敬義, 丸山文行, 鍋谷清治(1980)『数理統計』裳華書房
磯野修(1984)『確率・統計』T・U, 春秋社
宮沢光一(1954)『近代数理統計学通論』共立出版
玉置光司(1992)『基本確率』牧野書店
ホーエル・ポート・ストーン(安田正実訳)(1975)『確率論入門』東京図書
野田一雄, 宮岡悦良(1990)『入門・演習 数理統計』共立出版
蓑谷千凰彦(1998)『すぐに役立つ統計分布』東京図書
統計数値表編集委員会編(1977)『簡約統計数値表』日本規格協会
Cramer, Harald(, 1991)Mathematical Methods of Statistics, Princeton Univ. Press.
分布論をベースとする統計学(数理統計学)はかつての花形だが, 今でも教育上はまさに基礎である.[東京大学教養学部統計学教室編]はその意味でも導入的ロングセラーである.[河田][宮沢][磯野]は厳密であり, [ 鈴木]も淡々と書く中に信念がうかがわれるが, ベイジアンへの発展もある.[ホーエル]は世界的ロングセラー.ただし,今ではやや物足りない.[野田]もエッセンスをまとめている.[玉置]は確率の基礎書としてもすぐれる.[蓑谷]は多彩(多才)である.[Cramer]はこの方面の歴史的古典.読破は大変.
国沢清典(1974)『統計学初歩』日本評論社
蓑谷千凰彦(1988)『推計と検定のはなし』東京図書
田栗正章(2005)『統計学とその応用』放送大学教育振興会
ヘンケル(松原望, 野上佳子訳)(1982)『統計的検定』朝倉書店
野田一雄, 宮岡悦良(1990)『数理統計』共立出版
Mood, A. and Graybill, A. and Boes, D.( 1974) Introduction to the Theory of
Statistics, McGraw-Hill.
SKETCH 研究会統計分科会(楠正訳)(2005)『臨床データの信頼性と妥当性』サイエンティスト社
統計的推論(推定, 検定).類書の中にも名著は多い.[国沢]は演習もかねる好著でよく用いられている.[蓑谷]はよく行き届いている解説書.[田栗]も専門家の学識が感じられる.[野田]はやや公式的すぎるが, それでも信頼できる.[ヘンケル]は検定論でまとめた好著.[Mood]も海外ではよく使われる.[SKETCH]は医療統計研究者向けの専門的応用書で, 入門書後の人々向け.
コックス(後藤昌司, 畠中駿逸, 田崎武信訳)(1980)『二値データの解析』朝倉書店
丹後俊郎, 山岡和枝, 高木晴良(1996)『ロジスティック回帰分析』朝倉書店
Cox, D. R.(1970)The Analysis of Binary Data, Chapman & Hall.
Cox, D. R., Snell, E. J.(1981) Applied Statistics, Chapman & Hall.
Cox, D. R., Snell, E. J.(1989)The Analysis of Binary Data. 2nd ed, Chapman &
Hall.
McCullagh,P., Nelder, J.A.(1986)Generalized Linear Models. 2nd ed.,Chapman&
Hall.
Thisted, R. A.(1988)Elements of Statistical Computing, Chapman & Hall.
ロジット, プロビットを最尤推定からとり扱った.専門的である.和書では[丹後]がくわしく, 信頼できる.洋書では[Cox]が広くよく知られている.
宮原英夫, 白鷹増男(1992)『医学統計学』朝倉書店
塩谷實(1990)『多変量解析概論』朝倉書店
椿広計(1989)「多重比較の多角的検討」統計数理研究所共同研究リポート18, 『多重比較方式の諸問題』pp.42−57
狩野裕(2001)『行動計量学講義資料』(非刊行物)
永田靖, 吉田道弘(1997)『統計的多重比較法の基礎』サイエンティスト社
広津千尋(2004)『医学・薬学データの統計解析』東京大学出版会
Hochberg, Y., Tamhane, A. C.(1987)Multiple Comparison Procedures, John Wiley.
Hsu, J. C.(1996)Multiple Comparisons―Theory and Methods―, Chapman & Hall.
Miller, R. G.(1981)Simultaneous Statistical Inferenc(e 2nd ed.), Springer-Verlag.
Toothaker, L. E.(1993)Multiple Comparison Procedures, Sage University Paper 89.
Klockars, A. J., Sax, G.(1986)Multiple Comparisons, Sage University Paper 61.
前章は点推定だが本章は区間推定が中心.通常の方法は第6 章に任せ, 本章は多重比較に力点をおく.現在も多く議論されている.[椿][広津]などがくわしい.[塩谷]も多変量の点から, ストレートに扱う.[宮原]は医学者による解説.[狩野]は手際よく簡潔に説明している.[永田]は詳細で薬効の分野ではよく引用されている.洋書では[Hochberg]の引用が多い.[Miller]は同時信頼区間の名著の評判高い.
スネデカー, コクラン(畑村又好, 他訳)(1972)『統計的方法(第6 版)』岩波書店
肥田野直, 瀬谷正敏, 大川信明(1961)『心理教育統計学』培風館
増山元三郎(1956)『実験計画法』岩波全書
奥野忠一, 芳賀敏郎(1969)『実験計画法』培風館
広津千尋(1976)『分散分析』教育出版
広津千尋「実験データ解析−分散分析を越えて」標準化と品質管理, 41 : 52−58
奥野忠一(1994)『農業実験計画法小史』日科技連
岩崎学(2006)『統計的データ解析入門 実験計画法』東京図書
土井陸雄, 他(1988)「個体差−言い訳の玉手箱」日本公衛誌35, pp. 637−640
Winer, B. J.(1971)Statistical Principles in Experimental Design, McGraw-Hill.
Scheffe, H.(1959)The Analysis of Variance, John Wiley & Sons Inc.
Cochran, W. G., Cox, G. M.(1957)Experimental Designs( 2nd ed.), John Wiley.
Raktoe, B.L. ,Hedayat, A., Federer,(1981)Factorial Designs, John Wiley & Sons
Inc.
分散分析は統計学の概説書に一応の解説があるのでそれぞれを参照.[スネデカー]は古典, [ 肥田野]は心理・教育分野だが, 実例がよい.成書としては, [ 奥野]の2 冊は実験計画の分析中心, [ 増山]は我国の統計学のエポックを作ったハンディな入門書だがレベルは高い.[広津]は研究書.[岩崎]は簡潔な良書.[土井]は面白い.[Scheffe]はもはや分散分析の代名詞的存在.なお、次章[Glantz]も参照.
塩谷實(1990)『多変量解析論』朝倉書店
水野欽司(1996)『多変量データ解析講義』朝倉書店
早川毅(1986)『統計ライブラリー 回帰分析の基礎』朝倉書店
佐和隆光(1985)『初等統計解析(改訂)』新曜社
久米均, 飯塚悦功(1987)『回帰分析 シリーズ入門統計的方法2』岩波書店
奥野忠一, 久米均, 芳賀敏郎, 吉澤正(1971)『多変量解析法』日科技連
足立浩平(2006)『多変量データ解析法−心理・教育・社会系のための入門−』ナカニシヤ出版
浜島伸之(1990)『多変量解析による臨床研究』名古屋大学出版会
ニャナデシカン(丘本正, 磯貝恭史訳)(1979)『統計的多変量データ解析』日科技連
Draper, N. R., Smith, H.(1998)Applied Regression Analysis 3rd ed, Wiley-Interscience.
Glantz,S.A.,Slinker,B.K.(2000)Primer of Applied Regression and Analysis of
Variance, McGraw-Hill Medical Publishing.
Weisberg, S.(2005)Applied Linear Regression 3rd ed, Wiley-Interscience.
Wetherill, B.G.(1986) Regression Analysis with Applications, Chapman &Hall.
Afifi, A. A., Clark,V(. 1990)Computer-Aided Multivariate Analysis 2nd ed, Van
Nostrand Reinhold.
Chatterjee, S., Price, B.(1991)Regression Analysis by Example 2nd ed, Wiley.
Cook, R. D., Weisberg S.(1982)Residuals and Influence in Regression,
Chapman&Hall.
Mosteller, F., Tukey, J. W.(1977)Data Analysis and Regression, Addison Wesley.
Tukey, J. W.(1962)The Future of Data Analysis, Ann. of Math. Stat. 33, 1−67.
Cook, R. D., Weisberg, S.(1994)An Introduction to Regression Graphics, Wiley.
Atkinson, A. C.(1988)Plots, Transformations, and Regression, Clarendon Press
Oxford.
Cook R.D(. 1979) Influential observations in linear regression, J. Amer.
Statist. Assoc., 74, 169-174.
Fox, J.(1991)Regression Diagnostics, Sage.
Cook, R. D.(1977)Detection of Influential Observation in Linear Regression,
Technometrics, 19, 15−18.
Hocking, R. R.(1983)Developments in Linear Regression Methdology : 1959−1982,
Technometrics, 25, 219−249.
一般的概説書は多い.[早川][塩谷][水野]はきめ細かい良書.[久米]は用法のポイントにも触れる.[佐和]は計量経済中心だが一般的にも使える.多変量解析のメインでもある.[奥野]は定評がある.[足立]も行き届いた良書.[浜島]は専門の医学者によるもので, くわしく信頼できる.[ニャナデシカン]はいわゆるデータ解析の草わけ的著作.洋書では[Draper]が代表的だが, やや古い.[Glantz]がup-to-date であろう.[Weisberg]は回帰分析の応用の諸課題(変数選択, 変数変換, 多重共線などの回帰診断)をきめ細かく扱っている.あとは回帰診断が中心で[Cook]の2 つ,[Chatterjee], データ解析では大御所[Tukey]がいいが, 日常的引用としてはやや重く,[Mosteller]が良い.[Afifi]は実例中心.
ジーゲル(藤本熙訳)(1983)『ノンパラメトリック統計学』マグロウヒル
柳川尭(1982)『ノンパラメトリック法』培風館
岩崎学(2006)『統計的データ解析入門 ノンパラメトリック法』東京図書
Kendall, M.G, Gibbons,J.D(. 1990) Rank Correlation Methods, Hodder Arnold.
Armitage, P. and Berry, G( 1994) Statistical Methods in Medical Research, Third
Edition.
Blackwell Science.( 椿美智子, 椿広計共訳(2001)『医学研究のための統計的方法』サイエンティスト社).
Hollander, M. and Wolfe, D. A(. 1999) Nonparametric Statistical Methods, 2 nd ed,
Wiley-Interscience.
Siegel, S., Castellan, N. J. Jr.(1988)Nonparametric Statistics for the
Behavioral Sciences(2nd ed.), McGraw-Hill.
Conover, W. J.(1971)Practical Nonparametric Statistics(2nd ed.), John Wiley.
Hardle, W.(1990)Applied Nonparametric Regression, Cambridge Univ. Press
Krauth, J.(1988)Distribution 〜 Free Statistics, Elsevier Science.
Lehmann, E. L.(1975)Nonparametrics:Statistical Methods Based on Ranks(1st ed.),
McGraw-Hill.
Jonckheere, A. R.(1954)A Distribution-free-sample Tests Against Ordered
Alternatives, Biometrika, 41: 133−145.
和書が少ない.[柳川]は良書だが理論家向け.最近では[岩崎]がハンディでわかりやすい.洋書には良書が多く, [ Siegel]は行動科学中心で, [ ジーゲル]は和訳.[Hollander], [ Conover]が洋書では読みやすい.[Lehmann]は大御所的で, 推定も扱う.ただしレベル高い.
高橋信(2007)『すぐ読める生存時間解析』東京図書
栗原考次(1996)『データとデータ解析』放送大学教育振興会
A. J. グロス, V. A. クラーク(医学統計研究会訳)(1984)『生存時間分布とその応用』MPC
ピース, K. E.(中上節夫, 他訳)(1996)『医薬統計学』サイエンティスト社
浜島信之(2000)『多変量解析による臨床研究』第3 版, 名古屋大学出版会
丹後俊郎, 山岡和枝, 高木晴良(1996)『ロジスティック回帰分析』朝倉書店
大橋靖雄, 浜田知久馬(1995)『生存時間解析』東京大学出版会
丹後俊郎(2000)『統計モデル入門』朝倉書店
社団法人日本薬学会(2005)『ファルマシア』vol.41 no.5 pp399-426,433-437
柳井晴夫, 緒方裕光編著(2006)『SPSS による統計データ解析』現代数学社
Lawless, J. F.(1981)Statistical Models and Methods for Lifetime Data, John
Wiley.
Manton, K. J., Stallard, E.(1988)Chronic Disease Modelling, Hodder Arnold.
Barlow, R.E., Proschan, F.(1975)Statistical Theory of Reliability and Life
Testing, To Begin With.
Kaplan E. L., Meier, P.(1958)Nonparametric Estimation for Incomplete
Observations, J. of Am. Stat. Assoc. 53, 457−481.
Gehan, E.(1965)A Generalized Wilcoxon test for Comparing Arbitrarily
Singly-censored Samples, Biometrika, 52, 203−224.
Mantel, N.(1967)Ranking Procedures for Arbitrarily Restricted Observation,
Biometrics, 23: 65−78.
Peto, R. Peto, J.(1972)Asymptotically Efficient Rank Invariant Test Procedures,
J. Roy. Stat. Soc. Ser. A, 135 : 185−206.
Cox,D.R.(1972)Regression models and life tables, J.Royal Stat.Soc. Series B. 34
pp. 187-220.
Cox, D.R(. 1975) Partial likelihood. Biometrika, 62, 269-276.
Kalbfleisch, J.D. and Prentice R.L.( 1980) The Statistical Analysis of Failure
Time Data, John Wiley & Sons, New York.
Cox, D.R. and Oakes, D.(1984) Analysis of Survival Data. Chapman and Hall.
Lee, E.T.(1992)Statistical Methods for Survival Data Analysis. John Wiley &
Sons.
ややファッション化しているが, 意外と必要な基礎概念が多く, 概して難しい.ただ,良い解説書もある.最近では, [ 高橋]が好著で, 親しみやすい.[栗原]もあっさりした解説だが, わかりやすい.[大橋[]丹後]の2 冊, [ 浜島]がくわしく, 回帰分析からの発展もある.[柳井]もコンパクトに扱っている.洋書では[Lawless]が使いやすく,[Kalbfleisch]も引用が多い.[Cox]の成書は創始者のもの.この分野は現場応用が多く,ジャーナル論文の引用も少なくないので, 学力が必要.『ファルマシア』の特集はオムニバス形式で, 教育的価値がある.
マーク・ヤング, D. H. ロビンソン(永井武昭, 後藤昌司, 土屋佳英, 浦狩保則, 渡辺秀章, 江藤俊秀訳)(1994)『計算機統計学入門』MPC
馬場康維(1999)「複雑な標本調査におけるリサンプリング推定法に関する研究(2)」平成10 年度科学研究費補助金特定領域研究(領域番号114)研究成果報告書
Quenouille, M. H.(1949)Approximate tests of correlation in time series, J. Royal
Stat. Soc. Ser. B, 11, 18-84.
Miller, R. G. The Jackknife, A review. Biometrika 61, 1−15.
Efron, B., Tibshirani, R.(1993)An Introduction to the Bootstrap, Chapman & Hall.
Shao, J., Tu. D.(1995)The Jackknife and Bootstrap, Springer-Verlag, New York.
Davison, A. C., Hinkley, D. V.(1997)Bootstrap Methods and their Application,
Cambridge Univ. Press.
Chernick, M. R(. 1999) Bootstrap Methods : A Practitioner’s Guide, Wiley-Interscience.
Politis, D. N., Romano, J. P., Wolf, M.(1999)Subsampling, Springer.
Diaconis, P., Efron, B.(1983)Computer Intensive Methods in Statistics,
Scientific American, 248(5), 116−130.
Efron, B.(1979)Computers and the Theory of Statistics: Thinking the Unthinkable,
Siam Review, 21, 460−480.
Efron,B.(1979)Bootstrap Methods: Another Look at the Jackknife, Ann.of
Stat.7,1−26.
Efron, B.(1983)Estimating the Error Rate of a prediction Rule: Improvement on
Crossvalidation, J. Am. Stat. Assoc. 78, 316−331.
Efron, B., Gong, G.(1983)A Leisurely Look at the Bootstrap, the Jackknife, and
Crossvalidation, Amer. Statistician, 37, 36−48.
Efron, B., Tibshirani, R.(1986)Bootstrap Methods for Standard Errors, Confidence
Intervals, and Other Measures of Statistical Accuracy, Stat. Science, 1, 54−75.
Tukey, J. W.(1986)The Collected Works of John W. Tukey:Wadsworth & Brooks,
Kluwer Academic Publishers.
Tukey, J. W.(1958)Bias and Confidence in Not-quite Large Samples, Ann. of Math.
Stat., 29, 614.
Fox, J., Long, S. J.(1990)Modern Methods of Data Analysis, Sage.
Stone, M.(1974)Cross-validatory choice and assessment of statistical
predictions, J. Royal Stat. Soc. Ser. B 36, 111−147.
Allen, D. M.(1971)Mean square error of prediction as a criterion of selecting
variables, Tecnometrics, 13, 469−475.
ブートストラップ, ジャックナイフは今のところ, 1 冊で和書の成書はないもよう.ジャーナル引用が中心となる.[ヤング]は使いやすい和訳で, 他の分野にもカバレッジが広く, 手元においておく良書の1 冊である.
松原望編(2005)『統計学100 のキーワード』弘文堂
竹内啓編(1989)『統計学辞典』東洋経済新報社
宮原英夫, 丹後俊郎編(1995)『医学統計学ハンドブック』朝倉書店
岩崎学, 中西寛子, 時岡規夫(2004)『実用統計用語辞典』オーム社
柳井晴夫, 岡太彬訓, 繁桝算男, 高木廣文, 岩崎学編著(2002)『多変量解析実例ハンドブック』朝倉書店
杉山高一, 藤越康祝他編(2007)『統計データ科学事典』朝倉書店
中村美枝子, 綿谷倫子, 浅野美代子, 廣野元久, 瀧澤武信(2004)『Excel で楽しむ統計』共立出版
宇多文雄, 宇多賢治郎(2006)『論文執筆のためのパソコンの使い方』清水弘文堂書房
アンク(2004)『Excel 2003 関数事典』翔泳社
研究者用とポピュラーな一般用(たとえば[松原])に大別される.概して前者が多い.今後の課題であるが, 研究者用のレベルが高いことはよいことである.[中村(他)]は統計理論とExcel をほどよくつなぐわかりやすさがある良書.[宇多]はプレゼン指南書だが, 卒論・修論・博論執筆のためには傍しておきたい.[アンク]は網羅的かつ使いやすいExcel 関数のマニュアル.カバレッジが広いのが特色.
藤越康祝(2003, 2005)「多変量解析へのチャレンジ:現状と展望」日本統計学会誌 33, 3 pp. 273−306, 34, 2, pp. 101−129
多変量解析は通例, 各分析ごとの特論となっているが, 統計理論一般のように標本分布論によって一貫されることが少ない.したがって最終的意思決定判断があいまいな形で残されている.この方面の追究は上記がくわしい.ただし, 研究者向きである.