『地球環境運動全史』

ジョン・マコーミック, 石弘之・山口裕司訳, 岩波書店, 1998.

John McCormick, The Global Environmental Movement: Reclaiming Paradise,
London : Belhaven Press, 1989 (2nd. ed. by Chichester: John Wiley & Sons, 1995).


  日本語版への序文
  第2版へのまえがき
  略語一覧

序章

第1章 環境主義の起源

  ビクトリア朝のイギリス――牧歌的な理想郷をもとめて
  大英帝国の保全―インド、オーストラリア、南アフリカ
  米国環境主義の起源/世界的な運動への芽生え
  自然保全とニューディール政策

第2章 保全と再建 1945〜1961年

  保護、保全と国連/FOA、食糧安全保障、新マルサス主義者
  ユネスコと自然保護
  資源の保全と利用に関する国連科学会議(UNSCCUR)
  IUPN――最初の二一年間
  世界野生生物基金
  保全とアフリカ特別プロジェクト

第3章 環境革命 1962〜1970年

  新環境主義と豊かな社会
  核実験と地球破滅の恐怖
  レイチェル・カーソンと『沈黙の春』
  環境災害と人々の不安
  科学的知識の進歩
  他の社会運動の影響
  もはや静かな危機ではない

第4章 運命の予言者 1968〜1972年

  エーリックとコモナーの論争
  共有地の悲劇
  グローバルモデルと成長の限界
  明日の黙示録
  『成長の限界』への反応
  「最後の審判」症候群

第5章 ストックホルム会議 1970〜1972年

  生物圏会議
  ストックホルムへの準備
  ストックホルム会議
  宣言、原則、行動計画
  ストックホルムの遺産

第6章 国連環境計画 1972〜1992年

  行動計画の実施
  UNEPの最初の二十年
  UNEPの成功―地域海計画
  UNEPの挫折―砂漠化問題
  UNEP―実績の記録

第7章 先進工業国――政治と行動主義 1970〜1986年

  イギリス――ばあやが一番知っている
  米国――抑制と均衡
  行動主義と国際環境
  原子力? いりません

第8章 途上国――環境と開発 1972〜1987年

  環境と開発
  開発援助政策と環境
  途上国における環境政策―
  ケニアとインド
  世界環境保全戦略

第9章 「緑の党」の出現 1972〜1990年

  緑の党の台頭
  緑の政治の本質
  緑の党の背景

第10章 地球環境

  『西暦二〇〇〇年の地球』と資源豊富な地球
  世界環境に関する条約
  地域組織―西欧の環境
  単一問題条約―酸性雨と長距離越境大気汚染
  世界のコモンズの保護―オゾン層
  科学的確実性の要請

第11章 リオとそれ以降

  ブルントラントが道を開く
  リオ・サミット
  二一世紀へむかって

  解説  石弘之
  訳者あとがき
  環境年表
  参考文献
  索引