第5章 一目で分かる地域別動向


アフリカ
ヨーロッパ
北米
中米
南米
アジア
オセアニア


表1

地域 平均寿命 特殊出生率 65歳超人口比率
1:アフリカ 53.8 5.3
2:ヨーロッパ 72.6 1.5 15
3:北米 76.9 1.9 12
4:中米 71.7 3.0
5:南米 69.0 2.5
6:アジア 66.2 2.7
7:オセアニア 73.9 2.5 10
  (歳) (人) (%)

注:平均寿命、特殊出生率は1995〜2000年、
     65歳超人口比率は2000年で、いずれも
     予測を含む。

表2

地域 TV保有数 年平均経済成長率
1:アフリカ 40 1.3
2:ヨーロッパ 412 −−
3:北米 793 2.3
4:中米 171 1.4
5:南米 171 3.6
6:アジア 130 −−
7:オセアニア 386 3.6
  (台/千人) (%)

注:TV保有数は1991年、年平均経済成長率
     は1990〜1995年。

表3

地域 CO2排出量 森林増加率
1:アフリカ 745,594 −3.5
2:ヨーロッパ 6,247,094 1.3
3:北米 5,904,312 0.8
4:中米 477,045 −6.1
5:南米 747,331 −2.7
6:アジア 8,270,648 −3.4
7:オセアニア 322,535 −0.5
  (千t) (%)

注:CO2排出量は1995年、森林増加率は
     1990〜1995年。


 平均寿命や特殊出生率ではアフリカの数値が目立つ。低寿命は激しい干ばつによる飢餓、感染症、さらには度重なる紛争や国内民族紛争によるところが大きい。また特殊出生率の高さが「人口爆発」と言われる理由である(表1)。

 生活水準を見よう。TV保有数についてはそれがGNPに結びつく意味で北米の際立って高い数値は納得がいくものであり、「TV王国のアメリカ」を裏付けるものである。 年平均経済成長率では、アジアは公表されていないが、かなり高いことは想像される。中米や南米、特に南米における高さはNIESの一員として知られるブラジルの成長によるところが大きい(表2)。

 環境に目を移そう。森林の減少する理由は様々だが、アフリカ過放牧や焼畑農業の続行、南米ではアマゾン川での開発ラッシュによる森林伐採などが大きな理由である。またアジアではインドネシアでエビの養殖のためにマングローブが伐採されていることはよく知られている。CO2排出量はむしろ先進国のほうが多く、京都会議で見られたように、先進国の論理を途上国に押し付けるより、まず自国でのCO2の排出削減に努めることが先決であるとする意見も多い(表3)。