1999 年度 夏学期 試験問題 90分(1999.7.26)


持ち込み可:テキスト、自筆ノート、電卓(簡単なマニュアルを含む)
 同 不可:それ以外。特に自筆でない内容のコピー類、返却レポート。

注意:以下の全問題はテキストの全範囲をほぼ均等にカバーしています。


[1] 社会科学あるいは計量的方法論に関連する次の人名について、
その学問分野、著書名、事績、モデルあるいは概念の簡単な内容、
学問上の名句などをあげなさい。
    1) アリストテレス
    2) フォン・ノイマン
    3) ラプラス
    4) マルサス
    5) パレート
    6) レオンチェフ
    7) ウィーナー
    8) ベルタランフィ
    9) ナッシュ
    10) アクセルロッド

[2] 次の文章を読み以下の問に答えなさい。
「パリの人口は猛烈な勢いで増加しているが、それでもフランス全体の自殺にパリの自殺が占める割合はかなり一定している。軍隊の兵員は、数年もすれば全部入れ替わってしまうものであるが、同じ一国に占める軍隊の自殺率の変化は極めて遅々たるものがある。」
    a) 誰の著書にある文章か。人名、著書の名をあげなさい。
    b) 著者はこれらの事実から何を理論付けたか。おおよそのところを述べなさい。

[3] 社会選択における「市民主権」の内容を公理化し、式で表現しなさい。

[4] 「共同ゲーム」(下記)の特徴を分析しなさい。優越戦略はあるか。

A\B b1 b2
a1 (2, 2) (-1, -1)
a2 (-1, -1) (1, 1)

[5] 「大きな損失をこうむる小さな機会」と「小さな損失(保険料)をこうむる確実な機会」
とに対する選好を比較するモデルを考えなさい。

[6] 条件
    2x+5y≦40
    3x+3y≦30
    x≧0, y≧0
のもとで
    Z=6x+8y
を最大化する線形計画法において、各資源制約の「シャドウ価格」は簡単な一次
方程式の解として求められることを示し、それらを求めなさい。

[7] 以下どちらか1題を選択しなさい。
    A:捕食者−被食者間の食物連鎖の「ロトカ・ヴォルテラのモデル」を説明し、
      被食者の個体数x, 捕食者の個体数yの増減の関係を、強者の弱者への依存と
      いう見地から簡単に論じなさい。 [ヒント] ことに両者が同時に減少する段階  
       注) 授業中の板書では横軸、縦軸が入れ替わっていたことに注意。訂正のこと。
    B:「カオス現象」の定義と例を与えなさい。

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    OHCを用いますのでテキストを持参して下さい。


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