2000年度 夏学期 計量社会科学 感想文


*講義の最初に先生が仰った通り、自分にとっては大変きつい講義でした。しかしこれがまた、自分が大学に入ったのだという実感をもたらしてくれるものでもありました。レポートが終わった時のあの充実感、達成感。これからの大学生活においてのよい糧となることと思います。ありがとうございました。(S1)

*今期この授業をとったのは、数学のための数学はやりたくないけれど、方法としての数学を忘れたくないという理由からです。現在僕は文 3 に在籍しているのですが、ゲーム理論など、数理を社会に還元してみようという計量社会科学の指向性は面白いと思いました。この社会は非常に多くのパラメーターに支配されているけれど、単純なモデルから地道に解析を進めることが、実はそれほど無謀な挑戦ではない、という距離感のようなものが掴めた気がします。内容が盛りだくさん過ぎて大変でしたが、とても面白かったです。「もう少し数学がわかればもっと楽しめたのに!」とはずっと感じていて、そこは残念だったのですが、それは、自分の問題ですしね。どうもありがとうございました。(L3)

*最近、デリバティブ等、政治経済における数理が注目視されていて理系志望の自分としてはどのような分野が今数理で解析可能なのか非常に興味のあるところだった。講義では要点をうまくまとめたわかりやすい講義だった。テキストの作者が講義するだけあって、その対応は見事なものでただ教科書を読むよりずっと効果があった。
 教科書は実に濃い内容だが、少し量が多すぎると思われる。ただあれ以上削ると本質が失われそうなのでこのままで仕方がないでしょう。ただ問題の解答を充実させていただきたい。ホームページは基礎統計のも同様よくできていると思います。メーリングリストも設けるなんて普通の日本の授業ではめったにないですよ。
 私がこの講義で一番興味を持ったのは、数理モデルの微分方程式による解析である。現象がさまざまなファクターで記述され社会を探求できるのは面白かった。
 先生は今期でこの講座は閉めると仰っていたが、ぜひ続けていただきたい。そして社会における数理の魅力を語ってほしい。最後に、大量のレポートをだしていただきありがとうございます。確かに大変でしたが、これで絞られることが嫌でも(?)身につきました。ぜひ続けてください。(S1)

*計量社会科学の講義では毎回知的な刺激があり、おもしろかった。特に、理科一類から法学部への転部、そして官公庁への進学を希望する僕にとって社会的データを数理的に分析するのは僕にぴったりでした。理系でありながら、文系を志望する矛盾を抱えていた自分が、そのどちらとも区別できず両方の要素を持つ計量社会科学の講義を大学に入ってすぐ受けたことは本当に大きな意義がありました。松原先生ありがとうございました。( HPへの掲載希望・ S1 )

*( …… )この講義を取り終わって感想を一言でいうと、非常に大変だったが面白く役に立った講義だというものになる。非常に大変だというのはレポートが合計6回もあり、さらにテストもあるということで単位を取るための条件を満たすのに非常に苦労したということである。面白かったというのはレポートをたくさん出していただいたおかげで、新しく身についた知識を自力で応用できたし、デリバティブなど最新のトピックも理解でき楽しかったということである。また役に立ったというのは、理系の分野では必須のことでありながら、高校時代にまったく習っていなかった微分方程式の解法をはじめとして、現在また将来的に役立つことを学べたということである。今学期を通してこの講義が、必修・総合含めて一番役に立った科目であるというのが今の僕の率直な感想である。非常にすばらしい講義をどうもありがとうございました。 (S1)

*この授業は確かに負担は重いが、知的に面白く、内容も私が受けた授業の中では一番濃かった。この講義を受けて、自分でもそれなりに勉強すれば、やっただけのことはある、と実感できる。受けごたえのある授業だ。(L1)

*この講義を受けていて、一番の感想は"大変だった"ことですね。他の講義に比べて、試験や特にレポートが苦労しました。僕は、このほかに松原教官の基礎統計も受けていたので、まさに×2 というより 2 乗ぐらい苦労しました。でも大変だったと同じくらい、一番充実して実りのあった講義でもあったと思います。社会一般の現象というものがこういう風にして解析され、こんな概念があるんだとよく考えさせられ、日常の生活でも社会現象に対する考え方がずいぶんと変わりました。一時は効用という考え方にはまった時もありましたね(苦笑)。終わって考えてみると、単位とかそのような概念にとらわれずとも、受けてよかったと思える講義でした。基礎統計の方は残念ながら今後の予定がないそうですが、この計量社会科学は後の後輩達にも是非とも薦めたい講義ですので、ずっと続いてくれればなと思います。半年ですが、いろいろありがとうございました。 (S1)