本書は太平洋海戦中、海軍の作戦中枢にいた筆者が、戦後まもなく海戦史をふりかえり批判的視点を交えた資料的著作。「守勢作戦」(第5章)のうち、「ソロモン群島並びにニ ューギニアの激戦」(第1節)の中に、簡単に4行を以て触れる。
本書は一般読者にはそれなりに詳しくかつ比較的読みいが、戦史書というよりは戦記の性格が強い。 「昭和十八年--戦争の転機」のうち、「増援部隊、ビスマルク海に沈む」において、約2ページを用いて解説。
著者は太平洋海戦の前線指揮官として実戦経験を有する。著者の博士学位授与論文の内容普及をはかった著作3巻のうちの一。作戦史として信頼できる資料、図を収録。「ソロモン・ニューギニア海空戦」(第7章)のうち、「第八一号作戦合戦図」で7ページを割き詳細にふれる。