関係資料にみるビスマルク海戦経緯


i) 高木 惣吉 『太平洋海戦史(改訂版)』岩波新書, 1959 第 5 章 p.79 以下

本書は太平洋海戦中、海軍の作戦中枢にいた筆者が、戦後まもなく海戦史をふりかえり批判的視点を交えた資料的著作。「守勢作戦」(第5章)のうち、「ソロモン群島並びにニ ューギニアの激戦」(第1節)の中に、簡単に4行を以て触れる。

ii) 児島 襄 『太平洋戦争(下)』中公新書、昭和41年 p.19 以下

本書は一般読者にはそれなりに詳しくかつ比較的読みいが、戦史書というよりは戦記の性格が強い。 「昭和十八年--戦争の転機」のうち、「増援部隊、ビスマルク海に沈む」において、約2ページを用いて解説。

iii) 外山 三郎 『図説:太平洋海戦史3』光人社、1995 第 7 章 p.47 以下

著者は太平洋海戦の前線指揮官として実戦経験を有する。著者の博士学位授与論文の内容普及をはかった著作3巻のうちの一。作戦史として信頼できる資料、図を収録。「ソロモン・ニューギニア海空戦」(第7章)のうち、「第八一号作戦合戦図」で7ページを割き詳細にふれる。