ポートフォリオ選択


 次のような、できごと原因別の騰落の分類による方が実際的かもしれない(「暖冬」 etc の欄の数字(1/3)は、その事象の起こる確率)。

  利得率(%)のデータ
株式銘柄 暖冬(1/3) 平年並み(1/3) 厳冬(1/3) 平均 標準偏差
A レナウン 12 14 16 14 1.6
B サイトー毛皮 - 8 20 42 18 20.5
C コンノビール 18 14 10 14 3.3
D 0.2 B + 0.8 C(ポートフォリオ) 12.8 15.2 16.4 14.8 1.5

 利得率の平均と標準偏差(リスクの尺度)を基準として判断する。

 A と C では A の勝ち。次に A と B ではその人のリスクに態度による。C には全く価値がないのだろうか。C をもとにして D のようなポートフォリオを作ると C よりよくなるのみならず、優良なレナウン株より優良になる!これがポートフォリオの秘密である。

 このときサイトー毛皮とコンノビールは、利得率がマイナスの相関係数となっていることに注意する。

出典:今野・斉藤

  ※ 株価、その利得率(%)の時系列の最近の例はここ(Excel 97/2000, Excel 95, CSV