財産三分法


 資産 1000 万円を保有している人が、そのうちから 300 万円を投資にむけるとする。次の二つの投資計画を考える。

 投資法 I

投資対象 投資額 利得額 損失額
不動産 300 90 60
利得の確率 : p=0.65

 投資法 II

投資対象 投資額 利得額 損失額
不動産 100 30 20
社債 100 30 20
株式 100 30 20
利得の確率 : 各資産とも独立にp=0.65

 [財産三分法の命題]
 限界効用が逓減するという仮定のもとで、投資法 II の期待効用は投資法Iのそれよりも大である。ただし効用関数は2回連続微分可能とする。

参考: 松原 望『意思決定の基礎』朝倉書店