3. 進んだ図示法


幹葉表示(stem-and-leaf presentation)

例示

10 の位で幹、1 の位で葉(あるいは枝)を作るように分類し、あとは大きさで順に並べる。ある種のヒストグラム(度数分布グラフ)だが、数字自体をそのまま並べるので、作成の手間が省ける。

箱ひげ図(box-and-whisker plots)

例示

一次元データの要約とその比較に用いる。最大(小)、第 1, 2(中位数、メディアン)、3 四分位、外れ値などを、「箱」とそれに付いた「ひげ」で示せる。

ロ−レンツ曲線

例示

よこ軸は累積世帯比率、たて軸は累積収入比率。たとえば前者の 40 % 目が後者の 25 % 目に対応するなどの所得分布の格差を示す。45 度線から離れるほど不平等で、弓形の面積の割合の大小が不平等度の「ジニ係数」。

散布図行列

例示

各変数間の散布図をさらに変数ごとに組み合わせて行列状に配置。多変量データをあらわすのには便利。

レーダー・チャート(radar chart)

例示

4 変数なら 90 度、5 変数なら 72 度、6 変数なら 60 度というぐあいに、放射状(radar=放射)に線分を出しそれを座標軸にして表示。何変数でも表示可能で見やすい。

チャーノフのフェイス法(Chernoff's face method)

説明, 例示

人間の顔のきわめて微妙な表現力を利用する。顔の諸部位に変数を割り当てる。ただし、割り当て方にはいろいろの組み合わせがある。良から悪まで何らかの評価を表示するときに便利。類するものとして、星座を用いるもの、人の身体を用いるものなどがある。