1-7b 時系列データの基礎入門
米ソ軍事支出の回帰分析
国際関係論にも有用
データファイル
Excel
5.0/95 〜
CSV
解説
- 時系列データは、時間 t(x を t
とあらわす)を横軸に、その量を縦軸にとる。表示は「折れ線グラフ」が基本であり、棒グラフは負数の表示に困難がある。2 系列以上あるなら、同時に 1
つのグラフに表示すると関係がよく見られる。また、2 系列だけなら、「散布図」を用いてもよい。
- プレゼン関係、基礎用語は、キーワード用語集。
- 時間に関する分析(増加・減少のパターン分析、予測など)は時間に対する回帰分析になる。その際、ふつう時間の始期は 0 とするので、1970
からのデータなら西暦-1970 を t とする。データを表示するだけならその必要はない。
- 量を対数変換すると、指数関数(倍々ゲームや長期低落パターンなど)のあてはめになる。経営分析などによく用いられる。
- 2 系列あると、時間を表に出さない 2 量関係の回帰分析が行われる。ここの例では、US 軍備支出=1.495・USSR 軍備支出−4510
である。
* このモデルは、リチャードソンのモデル(=>5.3)として知られる。
* 最新の、また他国についてのデータとして COW
データがある。
- ただし、上記では「誤差の系列相関」など独特の困難も予想されるので、回帰分析では「残差」も出力し、ダービン・ワトソンの
DW 統計量も計算することが望ましい。ただし、これはエクセルにはない。
- 計量経済学には「時系列分析」という分野があり、現在広く有効性が確かめられている。これについては
<制作中>。
- データ出典は『人文・社会科学の統計学』
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