2003年度 計量社会科学
第2回レポート
社会選択とゲーム理論

5/19 出題 6/2 提出

※ 5/20 46 追加


社会選択理論

1 A, B, C の 3 人が選択肢 x, y, z にたいしてそれぞれ選好順序をもつとし、これら選好順序は無差別(〜)も含めてどのような場合も許されるとする(表1.4)。これらのそれぞれを基礎として(関数的にいえばこれを独立変数として)社会的順序に集計するする決め方の f をあらかじめ 1 通り決めておきたい。この社会的順序も上記に同じくどのような場合も可能とし、何ら制約は課されていないとすると、何通りの f が可能か。それはおおよそどの程度の数か。
   ヒント : 極めて多い。対数はたとえばエクセルによること。

ゲーム理論入門

2 2×2 の利得行列(正規形)によってあらわされる 2 人零和ゲームで、混合戦略のナッシュ均衡点をもつ例を考え(テキストの例は除外する)、その最適混合戦略を求めなさい。

3 3 通りの 2 人非零和ゲーム i) 「囚人のジレンマ」、ii) 「チキン」、iii) 「両性の闘い」のゲームはそれぞれどのような性質をもつか、次の 3 とおりから選び、そう判断される理由を、ゲームの利得行列を用いかつゲーム理論の基礎概念を用いて述べなさい。
   a. 勝者がいる
   b. 完全な敗者はいない
   c. すべてのプレーヤーが敗者となる

4 テキスト表 2.5 の正規形ゲームで、II が先手 I が後手の場合を展開型にあらわし、逆向き推論(後退帰納法)で、シュタッケルベルク均衡を求めなさい。

5 表 2.10 の協力ゲームに対するコア(図 2.6)が、M に対して正(プラス)の部分を含むように、表 2.10 の修正(無数にある)を 1 通り提案しなさい。

6 フロッピー・ディスクの展開形ゲーム(図 2.9)において、「オミクロン社」が従来から小型フロッピーメーカーとして実績がある場合、表 2.17 のどの戦略対が実現するか。次に、「オミクロン社」にそのような実績がない場合はどうか。


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