東京大学大学院新領域創成科学研究科教授 松原 望 nmatsubara@k.u-tokyo.ac.jp
社会科学(経済学、法・政治学、社会学、相関社会科学など)のすべての分野に開かれた基礎的数理の概説。意思決定、リスクと効用、ゲーム理論の基礎、情報の定義と性質、統計理論(社会統計)、微分方程式とシステム、カオスと複雑系、計画数理、数理と倫理を入門的に概説する。社会科学の深い概念理解には今後は必須。予備知識は問わない。社会科学的教養を身につけたいと考える理科生にも勧めたい。
「計量社会科学ホームページ」(「感想」「計量社会科学」講義の情報)
http://www.qmss.ne.jp/portal/ => HP「本籍」
http://www.qmss.ne.jp/qmss/ => HP「現住所」
[1] 講義時限・場所 A:月1(1323) B:月3(1323)
[2] メイリングリストに加入することが望ましい(強制ではない)。その加入についてはホームページを見て下さい(準備中)。レポート出題、休講、Q&A、過去問、進んだ内容、他のHPなどお伝えします。
[3] ワープロ、表計算などこの際学んで下さい。この講義のメリットです。
[4] 試験は、テキスト、副読本、自筆ノート、電卓持ち込み可です。1 時間半、かなりキツイ出題内容ですが、勉強していればやさしい。
[5] テキスト『計量社会科学』(東大出版会)はレベルが高いので、『ゲームとしての社会戦略』(丸善)を副読本として指定。映画などありスゴク面白くわかりやすいのでサッと読んでおく(写真)。
[6] 内容豊富でレベルは、大学並みに(?)高いので、テキストを読んでおいて下さい。OHC が中心で、エッセンスのみ板書します。
[7] レポート提出について(厳守!)=> 故に、提出当日作成は不可能。
以下のごとく「プレゼンテーション」も評価基準とします。
[以上を守らない人は提出がなかったものとみなす。]
*今期この授業をとったのは、数学のための数学はやりたくないけれど、方法としての数学を忘れたくないという理由からです。現在僕は文 3 に在籍しているのですが、ゲーム理論など、数理を社会に還元してみようという計量社会科学の指向性は面白いと思いました。この社会は非常に多くのパラメーターに支配されているけれど、単純なモデルから地道に解析を進めることが、実はそれほど無謀な挑戦ではない、という距離感のようなものが掴めた気がします。内容が盛りだくさん過ぎて大変でしたが、とても面白かったです。「もう少し数学がわかればもっと楽しめたのに!」とはずっと感じていて、そこは残念だったのですが、それは、自分の問題ですしね。どうもありがとうございました。(L3) 2000 年夏学期 計量社会科学 感想文 |