『社会を読み解く数学』

ベレ出版(3月6日発売)
10日間で重版 New !

だれでも
政治家も
たのしく
透きとおった眼で
社会を見抜く
哲学者のように

<解説制作中>

 連絡先 ベレ出版編集部  <電話> 03-5225-4937


目次

章タイトル 節タイトル
1 投票のパラドックス 一人の合理主義 
    政治の出現 
    「投票」というさしあたりの解決 
    コンドルセの投票のパラドックス 
    パレート原理とは何か 
    民主的なるがゆえに 
    「パレート最適」という「最適」 
    不公平でも最適で、動かない――格差社会 
    民主政治ははたして可能か:合意の計算と「アローの定理」 
    民主政治の行方――未完のプロジェクト 
    観客民主主義 
2 幸福の計算 幸福を測る 
    幸福計算の最初の考え方 
    効用による計算 
    異論、反論――個人の間で比較はできない? 
    国民の幸福――「朝食のジャム」のようにはいかない 
    社会厚生関数は永遠の理想――パレート原理 
    経済学への反発 
    幸福と不幸の関わり 
    不幸はさまざま 
    幸福計算に悩む現代 
3 ヴィトゲンスタインの「世界」 進歩しない学問 
    どうして詭弁が勝ちを制したのか 
    人類最初の論理 
    「思考の法則」 
    「9.11は起こらなかった」 
    ウィーン学団の誕生 
    パラドックスの中にパラドックス 
    民主主義のパラドックス 
4 哲学者一人の政治 目に見えないもの 
    人類の星の時間 
    イデアの実験――錯覚を追い払う 
    善のイデアで国作り:プラトンの「理想国」 
    アカデメイア学校入学 
    正多面体の世界――ことに正八面体 
    日本のバリエーション――里見八犬伝の世界 
5 皆による民主主義 牧草原で対決 
    議会主義と腐敗選挙区 
    日本の選挙(1)日本版「腐敗選挙区」 
    投票による民主主義国家なのだが…… 
    日本の選挙(2)小選挙区制の導入 
    小選挙区・比例代表の並立制 
    支持率の調査結果は欠陥商品か 
6 一人独裁者の政治 誰によって支配されたいか――民主主義と独裁制の名残 
    わかりやすい人と決めてくれる人 
    恐怖のネットワーク全体主義社会とビッグ・ブラザー 
    全体主義というウィルスのマーカー 
7 法学者と経済学者の不仲 ペット鳴き代、ピアノ迷惑料、落ち葉ガマン代 
    「法」と「経済」 
    コースの定理――効率性を目指した交渉の経済計算 
    鉄道会社vs農民 
8 囚人のジレンマ 戦略を数学で読む 
    名将は戦略を語らず 
    セオリーとしての戦略 
    英雄たちの死 
    ゲーム理論の登場 
    フォン・ノイマン 
    ゲームの準備 
    安全主義でいく 
    ナッシュの均衡点:ゲームを解く 
    非ゼロ和ゲーム1:囚人のジレンマ 
    現代の憂うつと不吉 
    救いと福音 
    非ゼロ和ゲーム2:恋愛とゲーム 
    非ゼロ和ゲーム3:チキン・レースのゲーム 
    私の取り分:協力ゲーム入門 
9 リスクヘッジとデリバティブ 「リスク」とは近代文明のコスト 
    投資活動のリスク 
    ポートフォリオ投資法 
    デリバティブの初歩:確率過程と「オプション」 
    「ヘッジ・ファンド」は必ずしもリスクをヘッジせず 
10 格差を測る 自由なのは一人だけ 
    ローレンツ曲線とジニ係数 
    真の社会開発は人間開発 
    評価の難しさと人類の進歩 
  参考文献   
  索引   

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