操作 | Excel 関数名 | 定義 |
行列の積 | MMULT | A から行、B から列をとった各積和 AB |
行列式 | MDETERM | 連立一次方程式 ax + by = e, cx + dy = f の解を判定する D = ad-bc, etc. |
逆行列 | MINVERSE | A との積で単位行列を与える行列 |
行列の転置 | TRANSPOSE | 横(行)を縦(列)に置換え |
正弦 | SIN | サイン(直角三角形で高さ/斜辺) |
余弦 | COS | コサイン(同底辺/斜辺) |
正接 | TAN | タンジェント(同高さ/底辺) |
逆正弦関数 | ASIN | その正弦の値を与える角度 |
逆余弦関数 | ACOS | その余弦の値を与える角度 |
逆正接関数 | ATAN | その正接の値を与える角度 |
対数 | LOG | a の b 乗が c なら、b を c の対数、c を真数という。a は底(てい)という。 |
常用対数 | LOG10 | 底 = 10 とする。 |
自然対数 | LN | 底 = 2.71828・・・(ネーピアの定数)とする。 |
指数関数 | EXP | e = 2.71828(ネーピアの定数)の x 乗。LN の逆関数。 |
積 | PRODUCT | 乗法を行う。 |
商 | QUOTIENT | 除法を行う。 |
累乗 | POWER | x の y 乗 |
階乗 | FACT | n ! は積 1・2・3・・・n をあらわす。ただし 0 ! = 1。 |
組合せの数 | COMBIN | n 個から r 個選ぶ選び方の数。n ! を r!(n-r)! で割る。 |
順列の数 | PERMUT | A, B, C, D, E から 2 個抜き取り並べよ。何通り? |
最小公倍数 | LCM | 共通の倍数のうち最小のもの |
最大公約数 | GCD | 共通の約数のうち最大のもの |
多項係数 | MULTINOMIAL | (工事中) |
双曲正弦関数 | SINH | exp (x) − exp (-x) の 1/2 で定義 |
双曲余弦関数 | COSH | exp (x) + exp (-x) の 1/2 で定義 |
双曲正接関数 | TANH | SINH/COSH |
Excel 関数名 | 操作 | 備考 |
MMULT | 行列の積 | 配列関数(下記参照) |
MDETERM | 行列式 | |
MINVERSE | 逆行列 | 配列関数(下記参照) |
TRANSPOSE | 行列の転置 | 配列関数(下記参照) |
SIN | 正弦 | |
COS | 余弦 | |
TAN | 正接 | |
ASIN | 逆正弦関数 | |
ACOS | 逆余弦関数 | |
ATAN | 逆正接関数 | |
LOG | 対数 | 底(てい)として正数を指定する必要 |
LOG10 | 常用対数 | 「対数表」として知られたもの |
LN | 自然対数 | "natural log"の略。微積分で汎用される対数。 |
EXP | 指数関数 | "exponential"の略。微分しても同一関数を与える。 |
FACT | 階乗 | "factorial"の略。5 ! = 120 など。 |
COMBIN | 組合せの数 | "combination"の略。6 から 2 なら 15 通り。 |
PERMUT | 順列の数 | 標本 n, 抜取数 r |
PRODUCT | 積 | |
QUOTIENT | 商 | 剰余(余り)は出さない。 |
POWER | 累乗 | "power"は「・・・乗」 |
LCM | 最小公倍数 | "least common multiple"の略 |
GCD | 最大公約数 | "greatest common divisor"の略 |
MULTINOMIAL | 多項係数 | (工事中) |
SINH | 双曲正弦関数 | |
COSH | 双曲余弦関数 | |
TANH | 双曲正接関数 |
* 配列関数の入力の仕方 Updated !
1. 関数の結果を表示したいセル範囲を選択する(ex. 2 X 2 行列の積なら 2 X 2 のセル範囲)。
2. ツールバー<関数貼り付け>ボタンをクリックして「関数の貼り付け」ダイアログボックスを表示する。
3. 使いたい関数を選択し、引数などを普通に入力する。
4. 最後にマウスで<OK>ボタンを押す代わりに、キーボードから
[Ctrl] + [Shift] +
[Enter] を入力。
例 : 2 x 2 行列の逆行列を「MINVERSE」で求める(Excel 2000 での操作)。
- A1:B2 のセル範囲に、逆行列を求めたい行列を入力。たとえば、
A1 = 1, B1 = 3, A2 = -1, B2 = 2。- 関数の結果を表示したい領域をあらかじめ選択する。この場合求める逆行列は 2 x 2 だから、2 行 2 列の範囲を選択すればよい。たとえば、A5:B6 を選択(マウスでドラッグ)。
- ツールバー<関数貼り付け>ボタンをクリックして「関数の貼り付け」ダイアログボックスを表示する。
- 「数学/三角」の中から「MINVERSE」を選択して<OK>。
- 「配列」ダイアログボックスに、逆行列を求めたい行列のセル範囲を入力する。今の場合は 1 で入力した A1:B2。
- ここで通常なら<OK>ボタンを押すべきところを、キーボードから [Ctrl] + [Shift] + [Enter] と入力する。すると、A5:B6 の範囲に、
A5 = 0.4, B5 = -0.6, A6 = 0.2, B6 = 0.2
と表示されるはず。これが「MINVERSE」配列関数の出力、すなわち求める逆行列である。【補足説明】
ここでツールバー直下の数式バーを見ると、「{=MINVERSE(A1:B2)}」という数式が表示されているはず。この { } で囲まれる点が、(配列関数でない)通常の関数との違い。配列関数とは、このような特殊な関数が、出力先セル範囲のすべてに入力されたものである。
ちなみに、この { } はキーボードから直接入力することはできない。上記の例で A5:B6 を選択してキーボードから {=MINVERSE(A1:B2)} と入力して単に [Enter] を押しても、セル A5 にそういう文字列が入力されるだけ。配列関数を、<関数貼り付け>ダイアログボックスを使わずに入力するときは、出力先セル範囲を選択した上で、キーボードから { } なしの配列関数を入力し(この場合は =MINVERSE(A1:B2) )、最後に [Ctrl] + [Shift] + [Enter] を押す。
こちら(PDF)