どんな結合にもよらないで言われるものどものそれぞれが意味するのは、あるいは実体か、あるいは「何かこれこれだけ」〔量〕か、あるいは「何かこれこれ様の」〔質〕か、あるいは「或るものとの関係において」〔関係〕か、あるいは「或るところで」〔場所〕か、あるいは「或る時に」〔時〕か、あるいは「位している」〔体位〕か、あるいは「持っている」〔所持〕か、あるいは「為す」〔能動〕か、あるいは「為される」〔受動〕かである。
しかし、実体というのは、大ざっぱに言って、例えば人間、馬。「何かこれこれだけ」は例えば2ペーキュス、3ぺーキュス。「何かこれこれ様の」は例えば白い、文法的。「或るものとの関係において」は例えば2倍、半分、より大きい。「或るところで」は例えばリュケイオンにおいて、あるいは市場において。「或る時に」は例えば昨日、昨年。「位している」は例えば横たわっている、坐っている。「持っている」は例えば靴をはいている、武装している。「為す」は例えば切る、焼く。「為される」は例えば切られる、焼かれる。