学事奨励に関する被仰出書(明治五年七月)
人々自ラ其身ヲ立テ其産ヲ治メ其業ヲ昌ニシテ以テ其生ヲ遂ル所以ノモノハ他ナシ、身ヲ修メ智ヲ開キ才芸ヲ長スルニヨルナリ。而テ其身ヲ修メ智ヲ開キ才芸ヲ長スルハ学ニアラサレハ能ハス。是レ学校ノ設アル所以ニシテ目用常行言語書算ヲ初メ、士官農商百工技芸及ヒ法律政治天文医療等二至ル迄凡人ノ営ムトコロノ事、学アラサルハナシ、人能ク其才ノアル所二応シ勉励シテ之二従事シ、而シテ後初メテ生ヲ治メ産ヲ興シ業ヲ昌ニスルヲ得ヘシ。サレハ学問ハ身ヲ立ルノ財本トモ云ヘキ者ニシテ人タルモノ誰カ学ハスシテ可ナランヤ。(後略)
・「おおせいだされがき」と読む.