1年 文3
この授業では社会科学というものが数学を用いることでより深く理解できるということがわかりました。以前から経済学以外の社会科学でも数学を用いることは知っていましたがこんなにも理論に応用できるとは思いませんでした。パレート最適の考え方やゲーム理論にポートフォリオ、エントロピー、方程式による社会システムのモデル、産業連関分析など、幅広く学べて、本当によかったです。数学の合理性が多くの人に納得されるモデルや理論を作っているのにはびっくりしました。後期課程では社会学を学ぼうと思います。その際この授業で学んだことを生かしていきたいと思います。ただ僕はパソコンがなく、レポートは本当に苦労しました。機会があったら、『EXCELによる社会分析』といった題名の本を出版してくれたらうれしいです。ふつうの本には載っていないことでレポートで求められたことがいっぱいあったからです。お願いします。お疲れさまでした。お元気でお過ごしください。
1年 理2
今までこの講義を受けた実感としては「やはり自分は大学生になったのだ。」というのがあります。選好順序から始まってポートフォリオやシャドウ価格などいろいろなことを学ぶことができました。最初はこの時間に他に取るものがないというかなり消極的な理由でこの講義を受講したのですが、回が進むごとに「こんな概念や考え方があるのか。」という新たな発見があり、大学生として高校生活にはない新鮮さを実感しました。六回のレポートと試験というのは25コマ取った私にはきつい内容でしたが、これだけはマスターしたいという気合で乗り切ることができました。自分がこの講義で得たものとして挙げられるのは「EXCELを初めとするパソコンの使い方」です。今年の三月にパソコンを買って以来あまり使っていませんでしたが(何に使えばいいのかよくわからなかった)、レポート課題でEXCELできれいなグラフを作成できたときは本当に「感動もの」でした。パソコンに対する抵抗感をなくせたのは非常に大きい収穫でした。この文章も Microsoft Word で書いてますしね。
私は理系ですがこの講義を受けることで自分の視点を広げることができたと思っています。東大の「リベラル・アーツ」とは何か、ということを自分なりに理解するきっかけであったのです。この体験を後々活かしていきたいです。どうもありがとうございました!
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僕は始めに授業を受ける前に副読本に興味を持ち、読ませていただきとても面白そうな授業になりそうだなあと思いましたが、実際、本当に楽しく授業を受けることができました。松原教官がもうすぐ退職してしまうというのはとても残念なことだと思います。もっと多くの人に計量社会科学という授業、概念に触れて欲しいと思ったからです。そう考えると僕はラッキーだったと思いました。松原教官、これからも頑張ってください。ありがとうございました。
1年 理1
以前、カオスや、複雑系といった名前しか知りませんでしたが、名前を聞いただけで興味のわくような内容だと思っておりました。それを実際に大学で多少なりとも扱うことができうれしいです。これからも、理系科目、文系科目にかかわらず、様々な分野を勉強していきたいです。
1年 文2
レポートが毎回難しくて大変でした。しかし、EXCELを使えるようになったことはよかったと思います。文系ですが数学は好きだったのでおおむね楽しむことが出来ました。
2年 理2
社会というのは非常に複雑な気がする。かつて読んだ新約聖書の冒頭には、「この世界は、神が与えた幾ばくかの真理という糸が複雑に絡み合ってできたものである」という一文が載っていました。私はこの一文がずっと印象に残っており、その意味について考えていました。仮にこのことが本当だとしたら、その糸とは、世界共通の言語たる数式で表されるのではないか、その長い式が世界を表しているのではないか。そこから、この式をパソコンなんかに計算させたら世界の予測がつくんじゃないか、などと色々考えたこともありました。
計量社会科学というこの講義は、そのことを再び強く意識させてくれた講義でした。 つまり、(私の思っていたのとはずいぶんと違いますが)複雑に見える社会ですら、その根底にあるのは結構単純なことなのかもしれないということ。この講義を通して、過去の自分の考えに目を向けることができたのと同時に、これからの自分にとって役立つにちがいない、新しい視点を得ることができたと思います。
最後となりましたが、このような授業を受ける機会を与えていただき、ありがとうございました。
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どうも。この授業に対して思った事を言ってみます。まず、授業内容なんですが、教科書と似ている(又は同じ)ことをやると出る気が失せます。せっかく総合科目なのだからもっと具体的な話をしていった方がいいと思うのですが。どうせそんなに時間ないんだし。やるやつはやるしやらないやつはやらないのはもううんざりするほどわかってると思いますが。
あと、テスト問題なんですが、自分で独創的なことを考えさせる問題を取り入れるのが良いかと。社会問題のような複雑な問題は一通りの正解が存在しないし、誰があっているかどうかは個人の判断だけに任されるんだから、様々な意見を集めてみると面白いと思うし、学生側も興味を持ちやすいはずです。レポートのないようなんかもそんな風にしては?
1年 理1
僕が計量社会科学を履修したのは社会理論が学べるのと、パンフレットに「理科生にもおすすめ」って書いてあったからです。それで講義の感想は一言で面白かったです。ゲーム理論もあつかい、講義中によくある質問を「先生、もしこれこれだったら、どうするんですか?」という形式で紹介されて、学生が抱きそうな疑問を先に解消してくれました。またレポートを作成するこどで教科書を読むだけでは到達できない深い理解ができました。どうもありごとうございました!
2年 文3
複雑なシステムである社会(予測は困難で、実験もできない)についての科学である計量社会科学の講義を受けて、いろいろと考えることがありました。複雑な人間の相関である社会を科学的に捉えることなど本当にできるのでしょうか。実際講義では様々な人間の行動が整理され、単純化したモデルの中で論が進められていました。単純化は議論をより統一的に、論理的に進めることを可能にしますが、一方、人間について(不可解で、不条理な部分を併せ持つ)は無視されてしまいます。もちろん、そのような態度が計量社会科学のとる方法論ではあるのでしょうが、なにか私には納得のできないものがありました。
人間の行動は経済活動のように合理的とはいえないでしょう。社会を捉えるのに計量的な、科学的な視点はもちろん必要です。この講義は、今学期受けた基礎統計(堀教官)とともに私に社会に対する重要な、最も力強い視点を与えてくれたと思います。しかし、その視点は万能では、もちろんなさそうです。何かしら、万能であろうと信じようとしてしまうのは短絡的な人の取りがちな行動のように思えます。私も計量社会科学の力強い、論理的な視点と共に、その限界についても改めなければならないなと思いました。
有益で興味深い講義を受けれてうれしく思います。ありがとうございました。
1年 文1
決定や分析など社会を見るうえで重要な概念について学べてよかった。ゲーム理論や効用など、何気なく体験としてぼんやりと感じていたことが理論的にわかったような気がする。受講者が多くて質問があまりできなかったのと、教科書・副読本に誤字・誤刷が多かったのが残念だった。