1年 理1
社会ゲームの分野がおもしろかったです。決定の仕方をどうすべきかについて、新しい、科学的な考え方を学べました。しかし、効用の決め方にはっきりとした絶対的な基準がなかったり、統計学的数字においては真理に近いものでも、回数の少ない現実世界においては必ずしも実際そのとおりにはならなかったりと、すこしがっかりするところもありました。やはり、そのような例外とか定量化の困難なものを適当な定義によって避けているあたりは仕方のないことかとも思います。すでに確定していることを学んでいた今までとは違い、まだ研究の余地を残すような対象について学んでいるのかなと、おおけなくも感じました。カオス…などというところは自分には難解すぎました。いまだに。
1年 文2
数理と言う道具を用いて社会を捉えようという発想に強く刺激を受けた。文系の学問において、数学というものがどのような有用性と可能性を持っているかが垣間見れた気がする。また数理的な手法のみならず、そもそも社会とは何なのか、それは如何にあるべきなのかという哲学的な部分についても考察する機会を提供してくれた。6回のレポートは確かにきついものだったが、それを通じて講義や教科書の内容理解も深まり、さらにはWordやExcelの練習もできたので良かったと思う。社会科学を志す自分にとって、この授業をとったことは幸いであった。
数学的な要素が濃いこの講義には多くの理系生も出席しているが、彼らも社会科学という学問の一端に触れることができたゆえ、きっと多くの恩恵をうけたであろう。文系・理系問わず豊かな学問的果実を与えるこの講義はまさに教養学部の授業にふさわしいものであったと思う。
また松原先生の独特の楽しい語り口もよかった。難解な内容も面白くかつすんなりと頭に入ってくる。これは大変に良かった。松原先生は来年で退官されるということだが、それは非常に残念なことである。また来年、別の講義でお世話になるかもしれないが、とりあえず、この一学期間お疲れ様でしたと申し上げたい。またありがとうございましたと申し上げたい。
1年 理1
ゲーム理論がすごくおもしろかったので、この科目への取り掛かり当初は楽しく講義を受けられたのですが、途中から行列やら数式やらが導入されて、非常に困りました。大変苦労しました。しかしそれも含めて、この講義は全体として様々な知識と考え方を必要とする総合的な科目であり、とても意義深いものだったと思います。だから、この経験を今後も活かしていきたいと思っています。
1年 文1
全部で6回のレポートは確かに大変でしたが、多く取りすぎてしまった講義の中、計量社会科学が一番理解できたように思います。講義を理解する足がかりにもなるし、レポートは効果的だったと思います。文系の私でも十分に理解できる程度の数式しかレポートには出題されなかったのですが、もっと数学の力があればポートフォリオなどテキストに書いてあることがよりよく理解できたのではないかとやや残念です。講義のボリュウムはかなり無理があると思いましたがテキストであつかわれていることは一通りやっていただけてよかったです。それでも時間が足りなくて通年の授業でも別によかったのではないかと思います。大体テキストを噛み砕くことが多い講義でしたが、途中はさまれる雑談も興味深かったです。(暗号の話は面白かった)ありがとうございました。
1年 文1
今まで私は社会を数字で記述することなどできるはずがないと思っていました。しかし、講義を受けてみておおまかになら数学で説明することができるのだとわかりました。ただ、社会は自然科学とは違って完全に数式に当てはめることはできないのではないでしょうか。とはいうものの、社会システムを数学で解明するのは画期的なことだと思うし、これを何らかの形で社会政策立案に生かしていけるようになればと思う。
1年 文1
授業は毎回内容が深く、知的好奇心をかき立てられました。特に、パレート優位やパレート最適の概念を説明する「囚人のジレンマ」は衝撃的でした。私にとって、一種の文明開化であったのかもしれません。数学的な考え方を社会の仕組みの解明に利用しようとする発想が私にはありませんでした。数学は幾何や代数であり、社会は地理や歴史や政治経済であって、これらは決して同じ土俵で語られるべきものではないと思っていました。
経済に計量経済という分野があって、産業関連分析など、数学的アプローチが行われていることは知識として持っていましたが、ゲーム理論に基づく国際政治の分析や投資のポートフォリオ分析、二国間軍備競争モデルなど計量社会科学の世界はとても興味深く、発想の豊かさに驚かされるばかりでした。
松原先生の計量社会科学の授業を受けるようになってから、「学問とは考え追求することにより、初めて真の面白さを味わうことが出来る」ということを知り、感激しました。未知の世界に導いていただきありがとうございます。
1年 理1
僕は前々から「日本の人口はこのぐらいで、たばこ吸うやつはこのぐらいだからたばこ産業の大きさはこのぐらいだよ」とか「今日そこへ行くと悪い目にあうけど、あした行けば少しはいいだろう」といったえせ計量社会な考え方をしてました。でも計量社会をとってゲーム理論やほかのいろいろな理論を学び、すごく洗練された形で、自分の行動を評価できるようになりました。社会学で社会の仕組みを数式で表すことができるのはまえまえから知っていましたが、授業 (しかもこれは初歩)でやったほど分析は深くなると知って驚きました。授業の内容で一番新鮮だったのは、アローの不可能性原理でした。民主主義の欠陥があんなに目に見える形で証明されることに驚きました。計量社会の授業は前評判どうりすごい大変でしたが内容はとても有意義でした。
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全体として、簡単な事を長々と説明し、難しい事は大して説明せず、教科書読んどいてくださいで済ませていたような印象が残った。それと進み方もはじめの方は異様に遅く、結局あとが大変になり、負担になったように思う。レポートが学期の最後の方に集中するのも避けられなかったこととはとても思えない。内容は非常に面白かった。
1年 文2
数理科学の手法を用いて社会現象を分析するというのは非常に刺激的で、統計学に関する知識のない私にもよく理解できました。文系の学生が数学を学ぶ意義を知りたいという人にはお勧めです。6回もレポートを見ていただき、ありがとうございました。
1年 理1
まず授業を振り返って思うことは、難しかったなぁということです。理系の私でさえも、5章以降の内容を理解するのは一苦労でした。あんなにたくさんの量を一学期間で終わらせるのはちょっと強引だと思いました。実際、教科書の後半の説明はほとんど適当だと思えました。
今回はレポートが大変でした。授業の日にちが後半に集中していたせいかもしれませんが、かなり苦労しました。次に同じ講義を行うときは、日にちや進み具合を考えて、生徒の負担が重くならないようにレポートを出題すべきだと思います。レポートを出した次の週にまた新しいレポートを出すのは、はっきり言ってびっくりしました。 大変ではあったが、それなりに得たものも大きかったと思います。この授業をとって後悔はしていません。パレート優位などの概念を学んで、とてもためになったからです。一学期間、どうもありがとうございました。