1年 文1
ある程度大変というのは覚悟していたのですが、実際にレポート提出は大変で、今はなんとか6回全部だせてほっとしています。内容的には時間がなくて、分からない部分を省略したことも多くてすみません。講義内容を全て理解したとはとてもいえませんが、色々な学問の概念に触れられて良かったと思います。自分でレポートを書くなどの作業をして初めて身に付いたものも多かった気がします。
1年 文1
受験数学を批判する言葉の1つに「数学は実際の生活には役に立たない。」というのがある。しかしながら、この講義はそれに真っ向から反対するような講義であった。「高校時代、数学VCを授業でやっていればもっとわかるのに・・・」と何度思わされたことか。実際の社会現象に数学をあてはめ、ゲームとして捉えるという、先人のすばらしい知恵に本当に驚かされる。6回のレポートは大変であったが、問題が解ける爽快感を感じさせてくれる数少ない講義のひとつであったと思う。松原先生お疲れさまでした。
1年 文1
計量社会科学の講義をとったのは、はじめの授業の内容がおもしろかったからである。しかし教科書を買ってみると内容は難しく、数学が苦手な私には高校で習ったこともない行列、微分方程式などもでてきてかなり重い内容だった。だが、その分もっとも得るものが大きく、ためになった授業だったと思う。レポート課題が多かったが、レポートを作成するためには、講義の内容を自分なりに理解することはもちろん、教科書を読んだり、自分で調べたりする必要がある。大学の授業でもっとも大切なことは高校までの受動的な「教えてもらう」という姿勢ではなく、この「自分で考える」、「自分から学ぶ」という積極的な姿勢なのではないかと思った。この講義を通して「大学での勉強」が少しわかった気がする。
また講義の内容も、高校まで「数学は四則計算さえできれば困らないし、微分積分などは将来使わない」と思っていた私にとっては、新鮮な驚きだった。数学は社会をモデル化して分析する手段として使えるとわかったからだ。社会現象はとても複雑だが、数学的分析には曖昧な点や不明瞭な点がない。エントロピー、シャフト価格など数字で導き出された結果は納得させられる部分が多く、社会現象をこのような視点から分析できることは非常に興味深いと思った。
リスクと効用、情報の性質、ゲーム理論、社会統計など内容は盛りだくさんだったが、とくにゲーム理論はキューバ危機、ビスマルク海戦から店同士の値下げ競争まで応用例が多く、複雑な要因が絡んでいそうなことをこんなに単純明快に示してくれるのだと感動した。 また統計の数字はその背景にある現象について様々なことを示唆してくれるとわかり、統計をみて数字の変化の原因を考えることに、とても興味を覚えた。計量社会科学は受講者が多いのに、数多くのレポートを添削して、補講もしてくださって、ほんとうにありがとうございました。
1年 文2
一学期間ご指導ありがとうございました。文系で機械音痴の私が真剣にウィンドウズと向き合うきっかけを与えてくださったことを心より感謝しています。
また、計量社会科学で実践的な数学を学んだことにより、数学の本質を理解できたような気がします。数学とは数値を公式に当てはめるという行為ではなく、文章を数値化し、計算によって得た数値をまた文章に置き換えるという行為に意味があると思いました。計量社会科学を受講したことにより、高校で学んだ数学を受験数学に終わらせることなく、実践的に用いることができるようになりました。ご指導ありがとうございました。
1年 文1
大変につらいけれど、大学での勉強として今学期最大の価値があった。これが正直な感想です。後期入学であり、数学を大の苦手としている自分が唯一、自分に課した数学的要素の講義だったのですが、その覚悟をしてとった甲斐は十分にありました。
1 ゲーム理論がとても興味深かったこと。
個人的には第2章、3章が大好きです。ほかの講義でも取り上げられたゲーム理論ですが、とても体系的で、なおかつその利用の仕方、ポイントをレポートを通して身につけることができました。
2 エクセルが使えるようになったこと。
4月はまったくなじみのなかった物体でしたが、厳しいレポート期限に追われるうにおもしろさがわかりました。
3 世の中で数学がこのように役に立つのかとびっくりさせられたこと。
これをもっと高校や中学で教えてくれればもっと数学ができたかもしれない…まぁこれは言い訳めいてますが、実感としてありました。特に社会システム。ロトカボルテラモデルを聞いたとき、生態系がこのように記述できるんだと本当にびっくりしました。
あと、理系の人間と仲良く互いのことを理解したという結果にもなりました。また、e抜き小説の話がおそらく「残像に口紅を」の元ネタだろうという発見も♪(フィードバックに書いたのでみてください)
では、本当に楽しい(知的に)講義をありがとうございました。後輩にも勧めているので、是非来年もがんばってください!
1年 文1
最初,計量社会科学を学びたかった理由は物事を数学的に正確にとらえ,分析したいとおもったからでした。その期待はこの半年間でかなりかなえられたと思います。まだ勉強不足で数式の意味の分からないところもかなりありますが,どのように物事を整理したらよいのかという,現象の見方の基礎を講義で教わることができたと考えています。半年間どうもありがとうございました。
1年 理2
計量社会科学の授業を受けて、一番の感想はやはりレポートがきつかったということです。けれども、そのきつかったレポートのおかげで、ボリューム万点の授業内容を少しでも理解できるようになりました。とくに、レポートは高校の時までとは違って、自分の頭で考えるということが非常に多かったので、このことから大学生なんだなぁという実感が持てました。授業を受ける前までは、「あの大教室の中での授業じゃ、わかりにくいんじゃないかなぁ」という不安があったのですが、授業が教科書の内容に沿って行われていたために、予習さえしていればそんなこともなく、非常にためになる授業でした。とくに、不確実性の章ででてきた、「保険」については非常に興味深く、そのような学問しても興味がでてきました。最後に、この授業を受けることで自分に教養をつけることができたというように感じることが出来たので、受講してよかったです。一学期間どうもありがとうございました。
1年 理1
疲れました。もしかして駒場で1番苦労する科目ではないでしょうか。この教科に力を注ぐと他の教科に支障をきたす可能性があるという意味で厳しかったですね。しかし、社会科学がいろいろ学べました。
1年 文1
バラエティに富んだ授業と内容に富んだレポートで、大学の授業がどのようなものであるか、ということを知らされました。ただ、文科生(特に文1文3)にとってはあのレポートは少し大変だったかな、という気がします。第4、5回をやっている最中にはどうして計量社会科学はF系列ではなくC系列なのか、と嘆くほどでした。
ところで、先生だったら、自分で調べるのが大学生、とおっしゃるのかも知れませんが、クラメールの公式は2行2列の行列で置き換えるだけの説明では理解できないと思います。専門書を紹介するか、3行3列で説明したほうがよいと思うのですが…。大学生になって数学の教科書(線形代数の専門書)を紐解くとは予想外でした。
内容がハードな分、得るものも大きいとは思いますが、やはりレポートの内容があそこまでハードだと、他人の手を借りたくなる気持ちもわかります。一方、それでは意味がないというのもわかります。そこで、江里口教授の宇宙科学のようにグループ学習を前面に押し出して勉強させる、というのはいかがでしょうか。(もっとも、それがあまり意味をなしていない実態も目にしていますが…)とにかく、一人でやろうとするには少々きつい課題だと思います。是非、ご一考をお願いできれば、と考えております。レポートが完成したときの充実感にはえもいわれぬものがあるのですが…
1年 文2
授業としては非常にハイレベルで、かつ今まで勉強してきた分野とは一線を画する内容でありましたが、ゲーム理論を中心として大変興味深かったです。レポートは毎回締め切り直前に苦しみましたが、今思えば、計量社会科学の勉強をするいい機会だったと思います。来年計量社会科学を取る人たちには、覚悟を決めて取ってもらいたいと思います。