スミス (Adam Smith), 1723-1790 イギリス古典経済学の建設者。『諸国民の富』(『国富論』)、『道徳感情諭』を著した。 |
||
リカード (David Ricardo), 1772-1823 アダム・スミスとならんで、18、19世紀イギリスを代表する古典派経済学者。とくに、富の各階級への帰着(分配)を経済学の中心問題として論じた。 |
||
ラグランジュ (Joseph Lagrange), 1736-1813 18、19世紀のフランスの数学者、物理学者。現在「未定定数法」といわれる解析学の方法(関数の極値を求める方法)を発見したが、それはもとは「ラグランジュ関数」で知られる解析力学の一方法であった。 |
||
レオンチェフ (W. Leontief), 1906-1999 ロシア生まれの現代アメリカの経済学者。ワルラス、マルクスさらには18世紀の重農主義経済学者ケネーの連続的再生産過程の考え方を、諸産業の連関の大規模実証分析として実現。日本も含め現在70カ国以上の政府が採用する経済分析・予測・計画の方法である「産業連関分析」(投入産出分析)を確立。1973年ノーベル経済学賞受賞。 |
||
ケネー (François Quesnay), 1694-1774 18世紀フランスの重農主義経済学派の創始者・指導者。ルイ15世の宮廷医で、血液循環論の発想を基に、当時の重商主義経済学に対して、国家の富を生産するのは農業生産を基礎とする循環的再生産過程であると主張。いわゆる「ジグザグ線図」で経済循環を表現し、有名な『経済表』を著す。発想はマルクス(再生産表式)、レオンチェフ(産業連関表)ひいてはワルラスの一般均衡論へ受け継がれて、現代の経済学の基本概念の重要な一部をなすに至っている。 |
||
ラパポート (Anatol Rapaport), 1911- アメリカの心理学者。ゲーム理論の実験あるいはそれの社会心理学的研究、平和研究など多くの成果をあげている。チャマーとの実験はよく引用される。 |
||
コース (Ronald H. Coase), 1910- イギリス生まれの現代アメリカの経済学者。シカゴ大学教授。市場における「取引費用」の役割に注目、「コースの定理」を発表、ピグー以来当然とされた租税・賦課金による社会的費用の私的費用への内部化(市場化)に反論し、「法と経済学」の分野を開く。さらに企業組織の存在も取引費用の最小化から説明できるとする。1991年ノーベル経済学賞受賞。 |