ブラッドレー将軍(米)

フォン・クルーゲ将軍(独)の対決

Bradley vs. von Kluge


この事件のゲーム論的分析は、最初
    Haywood, O.G.Jr.(1954) "Military Decision and Game Theory,"
     Journal of the Operations Research Society of America, 2, pp.365-385.
で、「ビスマルク海戦」(ダンピールの悲劇)のケース分析とともに扱われ、これに有名なゲーム理論の定本
    Luce, D and Raiffa, H.(1957) Games and Decisions, Wiley.
が、2人ゼロ和ゲームの数少ない実際ケースとして注目し、一般に知られるようになった。

ブラッドレー将軍 フォン・クルーゲ将軍

 ゲーム理論をリアルに理解するには、軍事行動が分かりやすい。ほぼ完全に利害が対立している、互いにコミュニケーションがない、といったように条件がすっきりしているからである。このように、2人のプレイヤー(ゲームへの参加者)の利害が正反対のゲームをゲーム理論では『2 人・ゼロ和ゲーム』と呼ぶ。

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