回 | 日 | 内容など |
第1回 | 4/14 | => 講義内容ガイダンス |
第2回 | 4/21 | => 計量社会科学の講義の概要 => 計量社会科学の学び方 |
第3回 |
4/28 | 第1章1, 2節 ・ つつき順序、ヒトと動物の分別 ・ 哲学的背景(アリストテレス、ホッブズetc.)若干 順序(序数効用)、その公理(半順序、全順序)、 可能な順序の個数、順序型(難) ・ 効用(基数効用)と効用関数、聖ペテルスブルグの逆説、 主観的価値、限界効用逓減の法則、無差別曲線(難) -> 副読本では日本茶、紅茶、コーヒーの例 ・ コンドルセの「投票の逆説」(3節イントロ) ☆ くわしい展開は => 意思決定の数理 ☆ 効用の哲学的議論は結局は「幸福論」へ(関心あれば) |
第4回 |
5/12 | 1章(続):ここは社会的ブレーン・エクササイズ => 君は? ・ コンドルセの 「投票の逆説」 => 投票は万能でない。 ・ 一対比較による「コンドルセ勝者」という考え ☆ 背景はフランス革命(ふれなかったが) ・ アローの不可能性定理(論理用語は知っておくこと ) ・ 自動販売機式「民主主義」が存在しない、という意味。 ・ 「自由」の逆説 => お堅い方とHな人のやりあいで結論出ず。 ・ センのパレート原理批判はあたっている(国際開発問題など)。 ☆ レポート回収(提出)日 ☆ くわしい展開は => 意思決定の数理 |
第5回 |
5/19 | ゲーム理論(1) ◇:話題 内容大略図示を板書。 ☆ 始めた人 = フォン・ノイマン(右)、モルゲンシュテルン ・ プレーヤー、戦略、利得(清算、payoff)行列 ・ 2人ゼロサム・ゲーム 保障水準 => マクスミン戦略、ミニマクス戦略 均衡点(ナッシュ均衡点という => J.ナッシュ) ここでは、均衡点は鞍点(月1未説明):図2.1 均衡点がなくとも、混合戦略ならあり:図2.2 例 : ビスマルク海戦(=> 太平洋戦史) ◇ 太平洋戦史から : 真珠湾攻撃、東京大空襲 (墨田・江東方面、現在渋谷109付近) ◇ 関ヶ原の戦(小早川秀秋の裏切は「将」の戦略か) ・ 2人非ゼロサム・ゲーム => レポートにも出題 - 囚人のジレンマ - チキン - 両性の闘い 注目ポイント => 表2.9で復習のこと i) ナッシュ均衡点 ii) 優越戦略 iii) パレート最適性 - 例 : 国際政治のゲーム(<= 世界史) ☆ くわしい展開は => 意思決定の数理 |
第6回 |
5/26 | ☆ 前回積み残しを終了。今回は3, 4節 ・ 協力ゲーム - 囚人のジレンマでは、「協力」というが、非協力ゲーム。 - 砂漠で水と栓抜きの協力交渉の例。労使交渉のケースも。 - コア(未) - シャプレー値(未) 例 : セメント会社合併ケース(副読本より) ・ ゲームと情報 - 展開型ゲームの練習 =>「逆向き推論」(英語では?) or 「枝刈り」 練習 : シュタッケルベルク均衡(表2.5)でTRY - 「サブゲーム完全」(次回) - 「チェーンストア・パラドックス」は割愛の予定。 - 「モラル・ハザード」「逆選択」「レモン市場」なども割愛。 ☆ レポートはあと1週間を与える。 ☆ 第6章で 囚人のジレンマの「繰り返しゲーム」(TIT-FOR-TAT)による克服 ☆ 囚人のジレンマの計量(扱わず) ☆ 次回は第3章にはいる。レポート出題予定。 ☆ 第4章は1回で済ますか、ウェブで代替予定。 ☆ くわしい展開は => 意思決定の数理 |
第7回 |
6/2 | 協力ゲームを中心として ・ チキン・ゲームのコメント追加 公共財供給、「よきサマリアびと」(Good Samaritan) ・ 協力ゲーム: 特性関数による表現 - シャプレー値 - コア ・ サブゲーム完全均衡[条件付き戦略がポイント] ☆新規企画予定:ベイズ・ナッシュ均衡を解説[夏ころ] ☆ くわしい展開は => 意思決定の数理 |
第8回 | 6/9 | 今回より第3章 確率と意思決定(レポートで演習しながら) - 確率の定義(いつも通り) - ベイズの定理(今回はじめて) - 不確実性下の意思決定 - 期待効用仮説 - アレーのパラドックス(例年通り) - 投資とリスク(確実同値額) ☆ここでは確率論は扱わない。 ☆ くわしい展開は => 意思決定の数理 |
第9回 | 6/16 | 3章2節 - 「アレーの逆説」(パラドックス)の解説繰返し(「経験的」とは) - 投資における「確実同値額」「リスク・プレミアム」の意味 ・ 「ジャパン・プレミアム」を知ってる? - 保険の原理(生保と損保[海上-、火災・盗難-、責任-保険]) ・ ほとんどあり得ないので保険料はムダ、ですむか=>効用 ☆ 「アクチュアリー」という専門職紹介(宣伝ではない) 3節 「ポートフォリオ」は次回回し 4節 「情報」とは何か? こたえ:「不確実性」の減少 第 1 段階 情報 = log (場合の数9 第 2 段階 情報 = log (1/p) ・ 犬が人を咬むのはなぜニュースでないのか ・ 「E なし小説」とは? 第 3 段階 エントロピーの定義 なお、対数の底 = 2 (ビット) ☆ くわしい展開は => 意思決定の数理 |
第10回 |
6/23 | 3章4節 エントロピーの意味付け ・ 気体の拡散で説明。位置の情報が失われエントロピー極大化 => エントロピー増大の法則、あるいは熱力学第2法則 ・ 減る確率は空前絶後に小さい。増大はほとんど絶対真理。 => つまりエントロピー増大は不可逆過程 (船客の席が極端に偏って船が沈むことはない) ・ 生命現象はエントロピー減少過程 => シュレーディンガーの「ネゲントロピー」 「生物はネゲントロピーを食べて生きている」とは? 3章3節 マルコヴィッツのポートフォリオ選択論 => 実務教育に有用 ・ 株式の利回りの平均、分散(標準偏差 -> リスク)がトレードオフ(両立しない) => High Risk(σ),High Return(e) (Return=利回り、利得率、リターン) ・ 分散投資 => 相関係数が - か、+ でも小ならよい。 -> エクセル分析ツール ・ x 対 1-x に分割し、(e, σ) を x ごとに計算する -> エクセル命令複写の練習、 とにかく練習して体得(報告書を書く練習)。 ・ 双曲線のどこを選べばよいか。 ☆ 株式のこれくらいは、買わなくても、常識。 ☆ 現在の市場全体のデータはここ。 ☆ 4章(社会統計)は基礎統計と重なるのでそちらへ。 (なお統計のあるべき姿などの課題あり。レポートも。) ☆ くわしい展開は => 意思決定の数理 |
第11回 |
6/30 | 5章 微分方程式で社会を理解する(1) ・ 1節、2節(板書要約) <解説準備中> -> レポート1,2,3番 キーワード: 成長と減衰、資源制約、競争、均衡と(不)安定 |
第12回 |
7/7 | 5章 微分方程式で社会を理解する(2) ・ 3節(板書要約) <解説制作中> リチャードソンの2国軍備モデル -> レポート4番 => これで高校以来の「固有値」の具体的意味が分かる。 ・ カオスのおはなし(次回続) |
第13回 |
7/14 (最終講義) |
6章 政策と計画(方法の例と発想法)=考えだけです 線形計画法(LP) - 高校や入試でやったが、大学では経済学的意味も。 - シャドウ価格 ◎ - 双対(そうつい)問題 - ラグランジュ乗数法とそのわけ(なるほど/これは便利) ◎ 産業連関分析 - 生産物は他生産部門の原料へ(中間生産)/最終需要へ - 投入係数とその行列 - レオンチェフ逆行列は役に立つ ◎ - 乗数効果(公共事業は景気回復に役立つのかetc.) - 粗付加価値(各部門で、全生産-全投入)、およびその和=GNP ・ この際、行列を知らない人は一夜でいいから勉強 => p.259〜 ☆以上は、第6回レポートで理解できる。 囚人のジレンマ/もう一度 時間切れ(->ザッと読んでおく) - ことに「共有地の悲劇」<=環境問題で重要 パレート最適性 時間切れ(->ザッと読んでおく) - この原理はそんなに大切なのか?問題点は? |